吹奏楽の・おと♪

観た・聴いた吹奏楽の演奏会ネタを不定期に

六郷ウインドアンサンブル 2024年5月6日

六郷ウインドアンサンブル 第24回定期演奏会

日時:2024年5月6日(月) 14時00分開演

会場:大田区民ホール・アプリコ

<第1部>

<第2部>

<アンコール>

  • KICK BACK/米津玄師
  • プラウド・メアリー/J.フォガティ

5/6は、 #大田区民ホールアプリコ にて、 #六郷ウインドアンサンブル による 第24回定期演奏会
大田区立六郷中学校の卒業生により創設された楽団、常任指揮者は当時の顧問の先生。楽団自体は30年以上前からあったそうだが、自身が聴きに来たのは意外にも初めて。"灯台下暗し"とはまさにこのこと?

第1部は2024年と2010年の新旧コンクール課題曲から。「うちなーのてぃだ」は(多分)聴いたことあるが曲名と意識して聴いたのは初めて。沖縄民謡的な曲調と変拍子の組み合わせが心地よい(演奏側は大変かも?)
1部後半2曲は、リード編曲と作曲のいずれも有名作品。"エルカミ"でステージの締めくくりは聴いていて安心感、まさに吹奏楽の「王道」。

第2部ではディズニーの楽器紹介メドレーの曲に合わせ、譜面隠しもピンク地にミッキーの影の特別仕様、指揮棒がペンライト。 サザエさんのメドレーでは最後に等身大サザエさんボードの後ろからじゃんけんぽん、男はつらいよでは寅さん扮するトランペットソロと小ネタ連続技。アンコールでは米津玄師とプラウド・メアリーという2020年代と1960年代の新旧2曲。

第一部では今年の課題曲からバロック時代までなど、古今東西・リクエスト分まで加えた多様な作品のプログラムは、マンネリ化せず最後まで飽きのこない流れ。来年はどんな曲になるのか今から期待。次回の会場の抽選がこれからあるらしいが・・・本日はお疲れ様でした!

浅野学園吹奏楽部 2024年4月29日

浅野学園吹奏楽部第56回定期演奏会

日時:2024年4月29日(月) 14時00分開演

会場:カルッツかわさき

<第1部>Meron Flappe JAZZ Orchestra

  • TAKE THE "A" TRAIN/B.ストレイホーン(編曲:角田健一)
  • NOT YET/M.カミロ(編曲:F.E.ニルセン)
  • FIRST NOTE/上原ひろみ
  • WINTER GAMES/D.フォスタ(編曲:C.ウォルデン)
  • WIND MACHINE/S.ネスティコ

<第2部>ASANO WIND ORCHESTRA

<アンコール>

4/29は、 #カルッツかわさき にて、 #浅野学園吹奏楽部 による 第56回定期演奏会
一昨年、昨年に続いて今年も鑑賞とすっかり常連さん。これまでは横浜・桜木町の県立音楽堂だったが今回は珍しく川崎での開催。 N能研のかばんを持った小学生が聴きにきていたりするあたりはさすが県内有数の進学校。(女の子もいたようだが・・・)
ジャズステージと吹奏楽ステージの二部構成は浅野の定番。

第1部のメロンフラッペジャズオーケストラでは、部内の有志団体という立ち位置らしいが、部員の大半がいるような?
1曲目のA列車からソリストが次々登場、下手側のピアノとひな壇最上段のドラムも存在感存分に発揮。特に今回、ピアノソロから始まるナンバーを集めたかのようなジャズピアノフル回転。学生指揮もこなすエース的3年生。今日で引退が勿体ないくらい。
第一部終了後に奏者が退場するときも、ピアノ・ビブラホン・ベース・ドラムでセッションを披露するなど、この3回の中では一番充実した第一部では。

ステージ下手側をほぼ独占レイアウトのピアノは、第2部の「マードック~」でも存在感発揮。(これまでは上手側奥でひっそり演奏している光景しか見たことがなかったので)
第2部後半では、ハイテンション?な学生司会の紹介による「宝島」から始まり、エレクトリカルパレードでは奏者頭の光りものと観客に配布されたサイリウムで一体の演出。

ラスト前にはジャズマスター(という役職は浅野らしい)と部長から挨拶、その後高校2年生から花束受けとり。今日で引退の高3生にむけて、プログラムには掲載されていないスキマスイッチの奏(かなで)を演奏。
ラストは4年前の中止になった定演で予定していた「ドラゴンクエスト~」、アンコールもかつて演奏予定だった「星条旗よ永遠なれ」で終演。

この演奏会をもって高校3年生6人が引退、5月からは中学1年生が入部して新体制に。6年一貫校の演奏会を3年続けて観て聴いていると、先輩たちから代々受け継いだものを継承・発展している様子が感じるように。
浅野OBじゃないけど、後輩たち来年もがんばれ!応援してます!

足立昭夫 還暦記念演奏会

足立昭夫還暦記念演奏会

日時:2024年4月21日(日) 13時30分開演

会場:横浜みなとみらいホール

<第1部>よこはま吹奏楽団ステージ

<第2部>合同ステージ

<アンコール>

  • Don't say that again/編曲:岩井直溥
  • 木陰の散歩道/E.F.ゴールドマン

4/21は、 #横浜みなとみらいホール にて、 #よこはま吹奏楽団 ほかによる #足立明夫還暦記念演奏会
横浜市内の高校を中心に長年指導をしてきた足立先生の生誕60周年を祝し、桜丘高校OBOGで立ち上げたよこはま吹奏楽団が中心となって実現した演奏会。
横浜みなとみらいホールで無料開催という珍しさもあり(個人的には初の来場)かなり早くから入場予約。司会者説明によると、今回の来場者は1,500人ほどとのこと。

観どころ聴きどころはやはり、第2部・総勢146人による合同ステージ。自身中学時代にも演奏した「エルザの大聖堂への行列」、ホール正面奥に常設のパイプオルガンの前で奏でる演奏は、まさにホール全体が大聖堂。
続いて豪快に響き渡るエルカミの後に足立先生から挨拶。

かつては3ヶ月間で部活練習休みが2日だけとか、朝9時から夜9時まで練習とか、合宿では朝まで合奏とか、今では不適切にもほどがある(先生談)ネタも交えながら、会場に招いた家族への感謝の言葉も。

プログラム最後は、足立"少年"が当時一番影響を受けたというドリフターズ。このみなとみらいホールでのメイン曲がドリフというのもある意味スゴい(笑)団員から差し出された赤いちゃんちゃんこ(全員集合のハッピ風?)を着用して演奏。

今回限りの企画、この奏者と指揮者での演奏はもう聴けないだけに、いつもより集中して楽しめました。(ならばいつもは?てツッコミはなしで)
企画・運営された方を始め演奏者のみなさん、そして足立先生、ありがとうございました。
足立先生指揮の演奏会チラシもいくつかあったので、時間が合えば是非とも。

県立麻生高校吹奏楽部 2024年3月31日

県立麻生高等学校吹奏楽部 第28回定期演奏会

日時:2024年3月31日(日) 15時30分開演

会場:川崎市麻生市民館

<第1部>ウィンドバンドステージ

<第2部>3年生ステージ

<第3部>ポップスステージ

<アンコール>

  • ディープ・パープル・メドレー

3/31は、 #麻生市民館 にて、 #麻生高校吹奏楽部 による第28回定期演奏会
昨年の年度末3月31日は市内5つの高校定演が集中したが、今年は一転分散。ただし個人的に日程が合わず、結局聴きに行けたのはこの麻生高校のみ。

開演前のステージ上でSax七重奏による「め組のひと」(←しっかり時事ネタ的選曲)の後に第一部開始。
過去のコンクール課題曲2つ(第66回、第52回)に続いて昨年演奏された自由曲、そしてラストには福田洋介の組曲クラリネット1本でこの曲は厳しいようで、ソプラノサックスの人がクラ持ち替え。(見た目が一瞬わからない?)
第二部の3年生ステージでは、6人の管楽器奏者と顧問(Hr)の7人で演奏。ほぼブラスアンサンブルwithSAX状態。

第三部では、奏者オリジナルの水色Tシャツで登場。
29人中17人がSax・Tp・Tbとまるでビッグバンドのようなパート編成は、むしろ第三部のポップスステージにはうってつけ。
各部2人ずつ交代で担当していた司会も、第三部ではかなりテンション上げている感じw

「We Are Confidence Man」では、映画さながらのナレーションソロ?からのイントロ。
パイレーツ・オブ・カリビアン」では、司会が話している間からマンドリン演奏が流れ、そのまま本編開始。
「気まぐれロマンティック」では、イントロのゲーム電子音の代わりに長さの異なるビニル製パイプ?14本を下手花道に並んだ7人で叩いて演奏。
ラストのディズニーでは全員で(お約束の)かぶりもの&数人が自席でハンドベル演奏。
ラスト演奏後に卒業生を代表して3年生部長からあいさつ、その後ディープ・パープルメドレーをアンコール演奏して終演。

3月の中学高校定演では定番の個別花束贈呈も、麻生高校では行わず。アンコールも1曲のみでわーっと盛り上げて終えることで、演奏会後半にありがちな間延び感を感じさせない良い構成。
フルート、クラリネット、ホルンが各1人と通常編成では不利だが、逆にそれを活かしての曲作り。観客としても大いに勉強になりました。
3年生はじめ演奏者の皆さん、ありがとう&お疲れ様でした。

<おまけ>
開演が15時30分てのが何となく中途半端感。昨年の13時まではいかなくても、個人的にはもう少し早いほうが・・・

市立稲田中学校吹奏楽部 2024年3月26日

市立稲田中学校吹奏楽部 第35回定期演奏会

日時:2024年3月26日(火) 15時30分開演

会場:川崎市多摩市民館

<第1部>ポップスステージ

<第2部>3年生ステージ

  • A・RA・SHIコレクション/編曲:金山徹
  • 天国の島/砂糖博昭
  • フィンガー5コレクション/編曲:金山徹

<第3部>オリジナルステージ

<アンコール>

3/26は、 #多摩市民館 にて、 #市立稲田中学校吹奏楽部 による 第35回定期演奏会。 昨年に続いて2回目の鑑賞。前回終演後に着任したS先生とM先生2人(顧問兼指揮)による初の定演。

第1部・ポップスステージでは、奏者青のオリジナルTシャツにミッキーの耳をつけて登場、学生指揮によるディズニーメドレーⅡ。
2曲目パイレーツオブカリビアン、3曲目スター・ウォーズとステージメイン級のメドレー、奏者は結構ヘビーかも。

第2部は3年生"想い出ステージ"15人による演奏。前回第2部はアンサンブルステージだったが、今年は人数・パートとも充実。1・2曲目はS先生、ラストのフィンガー5メドレーでは70年代ツッパリのリーゼント風ヅラをかぶった学指揮が演奏。

第3部オリジナルステージでは、真面目になった(?)学指揮によるアルヴァマー序曲、メインは昨年のコンクール東関東大会で演奏した海の男達の歌。コンクール指揮を振ったM先生がこの曲だけ登場、さすが県代表、オリジナル(クラシック)ステージを昨年と入れ替えラスト第3部にしたのも納得。

メイン後には恒例の3年生「卒業式」。グロッケン&ビブラフォンによる未来予想図II生演奏をバックに、1・2年生から3年生一人ひとりに証書と花束と感謝の言葉。涙で声にならない後輩が何人も。
BGMの流れからそのまま1・2年生全員で未来予想図IIを演奏。アンコールはルパン三世、アルセナールから最後に全員で未来予想図IIで終演。

オールカラーのプログラムも今年は12ページに増量(昨年は8ページ)3年生紹介に3ページ、パート紹介に2ページ、昨年はなかった年間活動記録のページも増えて充実。

母校でもご近所でもないのにやたら絶賛。いかん、来年も来てしまう勢いw
卒業生はじめ演奏者の皆さん、顧問の先生方、そして受付等の保護者会の皆様方、ありがとうございました。

市立富士見中学校吹奏楽部 2024年3月20日

川崎市立富士見中学校吹奏楽部 第22回定期演奏会

日時:2024年3月20日(水) 13時30分開演

会場:川崎市幸市民館

<第1部>

  • 白鳥の城~ノイシュバンシュタイン~/広瀬勇人
  • さくらのうた(中低音フレキシブルアンサンブル)/福田洋介
  • 行進曲「勇気の旗を掲げて」/渡口公康
  • 風紋(原典版)/保科洋

<第2部>

<アンコール>

3/20は、#川崎市幸市民館 にて、 #川崎市立富士見中学校吹奏楽部 による第22回定期演奏会
これまで学校から徒歩数分のサンピアンかわさきを定番の会場としていたが、再開発工事のため今回は(初めて?)幸市民館での開催。

第1部は前半はアンサンブルステージ。オープニングの管楽7重奏のあとには、あの課題曲の名曲を中低音四重奏にアレンジのバージョン。 いずれも昨年11月のアンサンブルコンテストに出場したとのこと。(残念ながら銅賞だったが…)
後半2曲は吹奏楽編成による課題曲2曲。今年の課題曲が早くも登場すると、続いて37年前の風紋(原典版)と、令和と昭和を凝縮させる選曲の良さ。

第2部は、制服からロゴ入り赤Tシャツ&デニムに衣装チェンジ。 "アメリカ横断吹奏楽クイズ" なる企画は、テーマ曲のスタートレックから始まり、ラストのニューヨークまでの合間に演奏楽器の二択クイズを盛り込み。<br /> 特殊効果音の打楽器選択から、ヤマトを一瞬 "長調" で演奏したり、観客(中学のALTの人らしい…)にミュート効果音を操作してもらったりと、小道具を使わないアクティブな演出。アメリカがテーマなのに宇宙やポーランドポロネーズの語源とクイズで出題)を経由する力技もGJ。

メイン曲の前には、顧問のギター演奏(今年は森山直太朗の「さくら」)をバックに、1・2年生から卒業の3年生一人ひとりへ恒例の花束贈呈、現・前部長あいさつ。スパークのメイン曲では卒業生8人も演奏に参加。
アンコールラストでは指揮者が「8時だよ全員集合」のハッピをまとっての「いい湯だな」で終演。

2年前に聴いたときより、選曲・企画構成面全般で進化。そしてアンサンブルやポップスソロで随所に魅せた最上級生の安定感。そんな13人が抜けた後はしばらく大変かもしれないが、がんばれ新2・3年生!そして卒業生、OBOG、先生方、お疲れ様でした!!

<おまけ>
ここの演奏会情報を知ったのは幸市民館のウェブサイト。市内多くの中高が掲載している「音楽のまち・かわさき」サイトに見当たらなかったので、次回は載せてくれればなぁと(アンケートにも要望記入)

白金ヘボン吹奏楽団 2024年2月23日

白金ヘボン吹奏楽団 第21回定期演奏会

日時:2024年2月23日(金) 14時00分開演

会場:きゅりあん

<第1部>

<第2部>

  • ウィンドバンド・ストーリーズ「となりのトトロ
     1. さんぽ
     2. 5月の村
     3. ススワタリ~お母さん
     4. トトロがいた
     5. 風のとおり道
     6. まいご
     7. ネコバス
     8. となりのトトロ

<第3部>

  • 交響的序曲/J.バーンズ
  • フェスティバル・バリエーション/C.T.スミス

2/23は、#きゅりあん にて、 #白金ヘボン吹奏楽団 による 第21回定期演奏会

19回、20回に続いての鑑賞。会場は前々回と同じ大井町きゅりあん。(前回はカルッツかわさき

第一部は映画音楽特集。メジャーどころ三連発、最初のレイダース・マーチはいかにも ”これから音楽の大冒険が始まるぞ” 的なノリ。
ラストの「サウンド・バリアー」は、97年にアンサンブルリベルテ吹奏楽団が全国で演奏して金賞を受賞して有名になったとのこと。映画音楽の1つとして選曲、というよりはこの曲のために他の映画音楽を3つ用意したような感じにも。
ちなみに、その時の指揮者・近藤久敦氏の写真がプログラムの折込チラシに入っていたのは偶然??

短めの10分休憩の後には、第二部・企画ステージ。今回は朗読と音楽による「となりのトトロ」。1曲目で各楽器の紹介が入ったあと、司会者による朗読と音楽の掛け合い。
演奏中にまっくろくろすけ、チューバのベルからトトロ、上手側からネコバスが登場とうるさくない程度の小道具がgood。演奏後の花束を手渡した人が宮崎駿コスプレ??のおまけつきw

第三部はバーンズとスミスの難易度高めのオリジナル2発。ていうか普通この2曲続けてとか、演奏する側はたまったもんじゃないんじゃないかと?その分聴く側はたっぷり堪能させてもらいました。

アンコール含め3部構成で2時間。実質演奏時間長めでも、随所に山場があり飽きさせない構成。早くも来年の企画に期待感。ありがとうございました!