吹奏楽の・おと♪

観た・聴いた吹奏楽の演奏会ネタを不定期に

市立橘高校吹奏楽部 2022年3月30日

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市立橘高校吹奏楽
第52回定期演奏会

日時:2022年3月30日(水) 17時30分開演

会場:カルッツかわさき

<ウェルカムコンサート>

  • 管打9重奏 (Fl B♭Cl ASax Hr1 Hr2 Euph Tuba Perc Drums)
    明日へ吹く風/和田直也
  • 木管6重奏 (Fl Ob B♭Cl A.Sax Bassoon BassCl)
    「リトル・マーメイド」メドレー/アラン・メンケン(高橋宏樹編曲)
  • 金管5重奏 (Trp Hr Trb1 Trb2 Tuba)
    6月の風/加藤大

<第一部>

  • 吹奏楽のための抒情的「祭」/伊藤康英
  • プリズム・ラプソディー ~マリンバとウィンド・アンサンブルのための~/安倍圭子
  • メトセラII ~打楽器群と吹奏楽のために~/田中賢

<第二部>

  • 世俗カンタータカルミナ・ブラーナ』/C.オルフ(J.クランス編曲)
    • 1. おお、運命の女神よ
    • 2. 運命の女神に傷つけられて
    • 3. ほら、楽しい春が
    • 4. ダンス
    • 5. 森は花いっぱい
    • 6. たとえ世界が僕のものになっても
    • 7. 俺は修道院
    • 8. 酒場にいる時は
    • 9. 揺れる心
    • 10. ようこそ、最も美しいひと
    • 11. おお、運命の女神よ

<第3部>

<アンコール>

  • ディープ・パープルメドレー 他

3月下旬の高校定期演奏会シーズンの最後を飾るのは、橘高校吹奏楽部。メール事前予約で会場入りしたが、開演10分前既に1・2階は既に満席、3階へ案内される。21日~28日の3校ではそもそも1階席のみの使用だったことからも、この学校の人気ぶりがわかる。既に自分たちの演奏会が終わった他校の吹奏楽部員らしき集団が3階席でも多く見られる。自分は3階席最後列を確保。

2日前の高津高校と同様、白いコートで登場した高田さんによるオープニングは約80人による伊藤康英。2曲目のマリンバソロは、なんと現役3年生部員による独奏。3階からのドローン目線?で、マレット両手に激しく動き回る姿が目に焼き付く。(流石に高田さんばりの曲中衣装替えはなかった)
第一部ラストのメトセラIIでは、上手/ひな壇中央/下手に広がった9人の打楽器がステージいっぱいに鳴り響く。この曲は自分もかつて演奏したことがあるが、今になってこんなにパーカッション活躍しているのかと理解?

第二部は卒業生も交えてのカルミナ・ブラーナ。総勢119人でホール全体を響かせる様は、もう圧巻の一言。11人のチューバ&コントラバスはそれだけでどデカい存在感。

第三部は「アラジン」から。挿入曲「A Whole New World」でアラジンとジャスミンがひな壇両端でデュエット生演奏など、演奏もダンスもふんだんに取り入れた音楽劇。よく見たら指揮の長谷川先生も金ピカジャケットになっていたり。
カーペンターズがやや落ち着いた曲で終わるなと思わせて、アンコールで橘定番のど派手なディープ・パープルメドレー。ステージ中央のドラムソロの破壊力、高田さんの背中に銀の羽、最後には真っ赤なラスボス状態。
アンコールラストでは、上下黄色の高田さんから24人の卒業生一人ひとりにサイン色紙を渡してフィナーレ。

ウェルカムコンサートを含めほぼ3時間の長丁場、地元川崎の高校生がこれだけの演奏をするのかと驚きの連続。ただもし、この演奏を高校生の自分が聴いていたら果たして?勉強よりむしろ愕然とした気が。奏者ではない今に聴けて良かったと。
6月には横浜ブラスオルケスター等との共演もあるとのこと。もう期待感しかない。