横浜翠嵐OBOG吹奏楽団
第12回定期演奏会
日時:2019年9月23日(祝) 13時30分開場、14時00分開演
会場:都筑公会堂
<第1部>
- マゼランの未知なる大陸への挑戦(樽屋雅徳)
- オリエント急行(P. スパーク)
- ロッホナガー組曲(N. ヘス)
- Scottish Dances
- Dark Lochnagar
- Dance of the Eagle
<第2部>
- コンパス・オブ・ユア・ハート(A. メンケン)
- 英雄の証「モンスターハンター」より(甲田雅人/森田一浩編曲)
- ジャパニーズ・グラフィティーXII(星出尚志編曲)
- Highlights from Frozen「アナと雪の女王」よりハイライト(S. オローリン編曲)
- ポルコ・ロッソ 映画 ≪紅の豚≫ より(久石譲/森田一浩編曲)
<アンコール>
- Starry Journey - Prelude(福田洋介)
- キャラバンの到着 Arrivée Des Camionneurs(M. ルグラン/福田洋介)
横浜市営地下鉄・センター南駅から徒歩数分、都筑区合同庁舎内にある公会堂。築25年・約600人収容規模で2/3くらいの埋まり具合か。開演前にステージ横の壁をスクリーンにした過去の演奏会の映像放映、過去の「想い出プレイバック」的な要素も、初めて聴きに来た人には開演前に楽団の雰囲気を感じられる好演出。ちょっとお得感。
第1部はオリジナル曲を中心に。世界一周からオリエント急行経由でスコットランドへって行動範囲がだんだん狭くなっていく?的な部分はまあいいとして、でも曲的にはロッホナガーがやはりメイン。オリエント急行はオープニングでも良かったかもしれない。
第2部は奏者の衣装が旅と冒険に様変わり。奏者2人が掛け合いでの司会進行、世界ダーツの旅なる某番組のアレンジ企画。開演前に映像を流していた両サイド壁の映像にダーツの矢が刺さり曲紹介という流れ。
1曲目は中東地域に刺さったが、2曲目は新大陸(?)、3曲目は的を外して宇宙へとお約束の脱線コース。ネタバレ防止のため曲解説をあえてバラバラの配置にする工夫も。プログラム記載の注意事項「実際の演奏順とは異なります」の謎がやっとわかった。
アンコールまでしっかり旅と冒険。1曲目は福田洋介氏のオリジナル曲、個人的には作曲者もタイトルも初見。2曲目はかつて某自動車CMでも使われていたもの。ただいずれもアンコールぽくなく、まだまだ冒険が続く感じ。敢えてこの選曲にしたのもある意味冒険だったり?
プログラムは8ページ構成で、かなり気合い入れた曲目紹介のほか、出演者一覧とは別に各奏者の旅と冒険にまつわるスナップとコメントを見開き2ページで特集を組むなどかなりの力作。でもやはり、テーマがひと目でわかる表紙の写真が個人的には一番のインパクト。
奏者の年齢層が比較的若く、そしてOBOGバンドにありがちな「想い出演奏」には留まらず、常に新しい企画に挑戦する意欲がひしひしと伝わってくる、そんな演奏会でした。