グラールウインドオーケストラ
第40回定期演奏会
日時:2021年6月12日(土) 12時50分開場、13時30分開演
会場:ミューザ川崎シンフォニーホール
<ウェルカムコンサート>
- クラリネット四重奏 超絶技巧練習曲第9番 ブルレスカ(阿部勇一)
※第44回全日本アンサンブルコンテスト出場曲 - サキソフォン五重奏 セカンド・バトル(天野正道)
<第1部>
- 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より第1幕への前奏曲(W.R.ワーグナー/編曲:木村吉宏)
- 吹奏楽のための「エール・マーチ」(宮下秀樹)
※2021年度全日本吹奏楽コンクール課題曲 - エル・カミーノ・レアル(A.リード)
<第2部>創立30周年記念委嘱作品
- 波乱万丈(天野正道)
- 巻之壱
- 巻之弐~哀悼~
- 巻之参
<アンコール>
- 「GR」より明日への希望(天野正道)
- アルセナール(J.ファンデルロースト)
川崎で30年活動していながら、グラールの生演奏を聴くのは初めて。さらにはミューザで吹奏楽聴くのも過去に記憶なし、という意外な?初物コンビ。入場無料だが予約システム利用料別途(330円)入場時のチケット切りとプログラム配布は各自。他演奏会チラシのはさみこみがないのがかなり寂しいが、このご時世やむを得ないか。
13時からのウェルカムコンサートには間に合わず、第一部開始直前に着席。360度客席のホール、後方下手寄りの3列目、打楽器の斜め上から見下ろす感じで想像以上に演奏者が近い。指揮者の表情から各奏者の楽譜をめくる様子、パーカッションに至っては細かな手の使い方まではっきりと見えるのが新鮮。エルカミのティンパニーとかバスドラムとか、この座席から臨場感ありすぎ。
第二部の委嘱作品「波乱万丈」は、昨年の初演予定がコロナ禍で1年延期になったもの。約1年の活動休止中、副題でもある「哀悼」となるような出来事が団員そして佐川先生に、まさに波乱万丈。いつもの佐川先生の軽快なトークではなく、一瞬涙声にも?コロナ禍の1年数ヶ月、数々の逆境を経ての演奏会開催。アマチュア団体とは思えないプロ意識を感じさせてくれた、そんな演奏会でした。