吹奏楽の・おと♪

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第20回川崎吹奏楽コンクール(中学A) 2019年7月27日


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川崎吹奏楽コンクール 中学校A組

日時:2019年7月27日 9時30分開場、10時00分開演

会場:カルッツかわさき

<演奏団体・曲目>

  1. 市立西中原中
    課題曲 III
    自由曲:歌劇「イーゴリ公」より ポロヴェツ人の踊り(A. ボロディン
  2. 市立富士見中
    課題曲 I
    自由曲:喜歌劇「小鳥売り」セレクション(C. ツェラー/鈴木英史編曲)
  3. 市立大師中
    課題曲 II
    自由曲:典礼の舞(D.ホルジンガー)
  4. 市立金程中
    課題曲 III
    自由曲:トリプロ・トリプルム(高昌帥)
  5. 市立東橘中
    課題曲 II
    自由曲:ヒーローズ・ロスト・アンド・フォールン(D. ギリングハム)
  6. 市立菅生中
    課題曲 II
    自由曲:梁塵秘抄熊野古道の幻想~(福島弘和)
  7. 市立西高津中
    課題曲 III
    自由曲:組曲「惑星」よりⅠ、Ⅳ(G. ホルスト/成舞新樹編曲)
  8. 市立柿生中
    課題曲 III
    自由曲:二つの交響的断章(V. ネリベル)
  9. 市立白鳥中
    課題曲 III
    自由曲:ファンタスマゴリア(阿部勇一)
  10. 市立野川中
    課題曲 I
    自由曲:ブリュッセル・レクイエム(B. アッベルモント
  11. 市立宮崎中
    課題曲 I
    自由曲:梁塵秘抄熊野古道の幻想~(福島弘和)
  12. 市立御幸中
    課題曲 I
    復興(保科洋)
  13. 市立稲田中
    課題曲 IV
    自由曲:青銅の騎士
  14. 市立有馬中
    課題曲 II
    自由曲:斐伊川に流るるクシナダ姫の涙(樽屋雅徳)
  15. 市立宮前平中
    課題曲 IV
    自由曲:シナージスティック・パラブル(神人協力説の寓話)(D. サーター)
  16. 市立橘中
    課題曲 II
    自由曲:サロメ(R. シュトラウス
  17. 市立川中島
    課題曲 IV
    自由曲:吹奏楽のための風景詩「陽が昇るとき」よりIV(高昌帥)

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昨年に続いての川崎支部中学A。
個人的な県出場予想は、5・10・12・13・14・16。宮前平だけ外したが、ダメ金の有馬とはそれほど差がなかったと推測。ていうか5団体連続金だと感覚が麻痺してくるような(言い訳)
印象に残ったものをいくつかピックアップ。(本当は全校コメント作成したかったが途中で挫折・・・審査員の大変さを改めて実感)

1. 西中原中
日本一の生徒数を誇る西中原、過去3年確実に県大会出場していた常連が今年はいきなりの波乱。トップバッターで不利になった?

2. 富士見中
自由曲は昨年と同じく喜歌劇のセレクション。(顧問の好み?)無難に仕上げた感があるが、来年はもう少しインパクトの強い曲を演奏してほしい気も。

4. 金程中
西中原同様、ここも市代表常連校だったが今年は銀賞に。ロビーでモニター鑑賞していた観客からも「え~」という予想外の声が。(ただし個人的には代表予想を付けていなかった)

5. 東橘中
交響詩ベトナムの回顧」とも。今回聴いた演奏の中で強く印象に残ったうちのひとつ。4人でビブラフォンを弓で鳴らしながらTrp奏者のピアノ・ソロ、4人でティンパニー演奏、コントラバスクラやイングリッシュホルンも登場。音の厚さ、技術の高さとも前4校とは別次元。かつての2006年全国金賞団体、昨年は唯一の「ダメ金」で県出場が叶わなかったが、今回無事雪辱を果たす。

7. 西高津中
ホルストの火星&木星を実質7~8分の自由曲用にどう編集するのか興味があったが、聴いてみると予想通り途中で別の星に飛ばされた感。あまりに有名な曲だけに、演奏よりも編集のほうが難しいのでは?この曲はやはりコンクールでなく定演等でカットなしで吹いてほしい。

8. 柿生中
ここも市大会では金賞常連、今回も昨年と同じネリベルの作品を演奏。ただ今年は指導者交代と部員の減少で苦戦した模様。3人しかいないトロンボーンの2人を自由曲でパーカッションに回す苦肉の策も実らず。

9. 白鳥中
今回惜しくもダメ金。ただ、ここ2~3年で着実に力を付けており、近い将来代表6枠の中に食い込む勢い。ちなみに男子出場者11人は今回17校で最多(と思われる)

10. 野川中
昨年は演奏も指揮者も一番強く印象に残った野川中、今年も安定の仕上がりで市大会レベルでは文句なし。自由曲でのクラリネットやソプラノサックスのソロもかなり上手いと感じた。

12. 御幸中
川崎市立中学で数々の実績を残してきた並木先生が、今度は御幸中を県大会へ。5年前に某F中を定年退職されてからもますます精力的に活動。30年以上も昔の記憶にあった指導者が今も活躍しているというのは、なんとなく嬉しい。(指導を受けたわけではないが)

16. 橘中
自身大学1年時に演奏したコンクール自由曲ということもあり、気になっていた団体。オープニングの激しいティンパニーで一気に引き込まれる。前半音の小さい部分で若干不安な部分があったものの、見事県大会出場確定。言っちゃぁなんだが確実に自分のときより上手いんじゃないかと(汗)

17. 川中島
小規模な35人編成でしかもEuphが0人という、元Euph吹きとして個人的にはショッキングな。意欲的に選択した自由曲を消化しきれてないような感じがした。また、直前5団体がすべて金賞という不運も。


来年は、御幸・橘・そして白鳥が新たな常連となるのか、西中原・金程・柿生が巻き返しなるのか楽しみ。あとは、2年続けて金賞なしの川崎区勢がんばれ!